私がNISAで買っていたのは、未来の「自由時間」だった

お金

私は55歳になったら、セミリタイアしたい。

そのためにNISAをやっている。

毎月せっせと積み立てて、

「55歳でいくらになる?」

「これなら仕事を減らせる?」

「60歳から年金をもらったら?」

そんな計算を、飽きもせず何度もしている。

私はそんなにお金が欲しいのだろうか。

もちろん欲しい。

そりゃ、ないよりあったほうがいい。

でも今日、ふと思った。

私が本当に欲しいものは、

お金そのものじゃないのかもしれない。

私は、何もしない人になりたいわけじゃない

セミリタイアしたい。

仕事を減らしたい。

そんなことばかり言っていると、

毎日何もせず、のんびり暮らしたい人みたいだけれど、

実はそうでもない。

私はやりたいことが結構ある。

ミシンもやりたい。

ブログも書きたい。

面白そうな会社を見つけたら、

株を1株だけ買って10年後を妄想したい。

知らない国にも行きたい。

気に入ったら、

しばらくそこで暮らしてみたい。

そして飽きたら、

また違うことをしたい。

つまり私は、

何もしたくないんじゃない。

自分がやりたいことに、自分の時間を使いたいのだ。

なんとも贅沢な話だけれど、

そんな人生ができたら最高だと思っている。

そういえば、昔から分からなかった言葉がある

私は昔から、ある人の大ファンだ。

若い頃から何度も何度も聴いてきた歌の中に、

「束縛されないことが自由じゃない」

という言葉がある。

私は、この意味がずっとよく分からなかった。

若い頃の私にとって「束縛」といえば、

恋人や友人から受けるものだった。

誰と会うの?

どこへ行くの?

何時に帰るの?

そんなふうに行動を制限されるのが束縛で、

誰にも何も言われず、

好きなところへ行って、

好きなことをする。

それが自由だと思っていた。

だから不思議だった。

束縛されないことが自由じゃないなら、自由って何?

答えは分からなかった。

分からないまま、

何十年もその歌を聴いてきた。

48歳になって、突然ちょっと分かった

そして今。

私は55歳からの生活を考えている。

仕事をどれくらい減らそう。

どこに住もう。

海外にも行きたい。

ブログも続けたい。

ミシンもやりたい。

まだ知らない面白いことにも出会いたい。

そんなことを考えていて、

ふと気づいた。

私は別に、

何にも縛られたくないわけじゃない。

大切な人との時間は大切にしたい。

好きなことなら、

何時間でも夢中になりたい。

自分で「これをやる」と決めたなら、

忙しくたっていい。

私が嫌なのは、

自分の時間を、自分で決められないことなのかもしれない。

私にとっての自由は「自分で決める時間割」

朝起きて、

「今日は何をしよう」

と自分で決める。

1時間目、ミシン。

2時間目、ブログ。

3時間目、昼寝。

4時間目。

……知らん。

ベトナムにいるかもしれない。

しかも、自分で作った時間割なんだから、

途中で変えてもいい。

今日は何もしたくない。

よし、休校。

それも自分で決める。

働くことだって、

嫌いなわけじゃない。

「今日は働こう」

「今月はちょっと多めに働こう」

そうやって自分で選べるなら、

今とはきっと違う。

私にとって自由とは、

何にも縛られないことではなく、

自分の時間を何に使うのか、自分で選べること。

なのかもしれない。

若い頃には分からなかった言葉が、

何十年も経って、

ようやく少し分かった気がした。

歳を取るのも、

案外おもしろい。

だから私はNISAをやっている

そう考えたら、

私がどうしてこんなにNISAの計算ばかりしているのかも分かった。

私は大金持ちになりたいわけじゃない。

高級車が欲しいわけでもない。

ものすごい豪邸に住みたいわけでもない。

私がお金で買いたいのは、

「嫌なら、やらなくてもいい」

という選択肢なのだ。

仕事をする。

仕事を減らす。

休む。

旅に出る。

何かを作る。

新しいことを始める。

そして、

やっぱりやーめた。

それも自分で決める。

そのためには、

ある程度のお金が必要だ。

だから私は今、

毎月せっせとNISAにお金を入れている。

投資信託を買っているつもりだったけれど、

本当は少しずつ、

未来の自分の「自由時間」を買っていたのかもしれない。

55歳まで、あと7年。

その頃の私は、

何をやりたいと言っているんだろう。

今とは全然違うことに

夢中になっているかもしれない。

それでいい。

何をするかは、

そのときの私が決めればいい。

だって、それが私の欲しかった自由だから。

大器晩成、らしい。

本当に大器晩成なのかは、また次回。

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