400年も生きる魚がいる
という話をしていた。
400年。
すごい。
そこで私は思った。
もし私が400年生きたら、448歳か。
……448歳の私、何してるんだろう。
どんな家に住んで、
どんな服を着て、
何を食べて、
何を楽しいと思って、
恋愛なんかも、まだしているんだろうか。
夫はどうなっているのだ。
いや、その前に私がどうなっているのだ。
こういう、何の役にも立たない妄想が私は好きだ。
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448歳の私は、何を食べているのか
中でも気になったのが、食事だった。
400年後も牛を育てて、
「今日は焼肉だー!」
とか言っているのだろうか。
いや。
さすがに400年後なら、
肉くらい家で作ってそう。
調べてみたら、
「培養肉」
というものが、もう実際に研究されているらしい。
動物から採取した細胞を培養して作る肉だ。
しかも、さらに調べていくと、
大阪大学などでは、筋肉・脂肪・血管の細胞を組み合わせて、霜降り肉のような構造を作る研究まで進んでいるという。
そして2025年の大阪・関西万博では、
家庭で自分好みの霜降り肉を作る「ミートメーカー」
のコンセプトモデルまで展示されていたらしい。
なんだそれ。
もう私の妄想、始まってるじゃないか。
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未来では「食べる=娯楽」なのかもしれない
400年後ともなれば、
栄養なんて全部、自動で管理されているんじゃないだろうか。
今日の私には鉄分がこれだけ。
タンパク質がこれだけ。
ビタミンがこれだけ。
そんなものは機械が勝手に計算してくれる。
そうなったら、
食事は今よりもっと「楽しむもの」になっているのかもしれない。
今日は何食べようかな。
ステーキにしよう。
赤身70%。
脂30%。
やわらかめ。
ポチッ。
ウィーーーン。
🥩完成。
一方、本物の牛肉は、
「天然牛」
なんて呼ばれているかもしれない。
「今日は結婚記念日だし、天然牛いっちゃう?」
「高いよー」
なんて。
なんか、ありそうじゃないか。
⸻
でも400年後は見られない
残念ながら、
448歳の私はたぶんいない。
しかし。
100歳ならどうだ。
私は1978年生まれ。
100歳になるのは2078年。
あと52年。
お。
これなら、もしかしたら見られる。
培養肉はスーパーに並んでいるのか。
家にミートメーカーはあるのか。
天然牛は超高級品になっているのか。
そして人間は、
今と同じように
「今日何食べる?」
なんて話しているのか。
急に100歳まで生きてみたくなった。
健康のためとか、
長生きしたいとか、
そういう立派な話ではない。
答えが知りたい。
⸻
そして私は、なぜか株を買うことになった
培養肉について調べていたら、
島津製作所
という会社の名前が出てきた。
大阪大学などと一緒に、
3Dバイオプリント技術を使った培養肉の研究に取り組んでいるらしい。
筋肉や脂肪、血管の細胞から作った繊維をステーキ状に束ねる工程を自動化する装置の開発にも関わっている。
さらに、さっきの「ミートメーカー」。
これは島津製作所が一社で作って売っている機械ではない。
大阪大学や島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングスなどが参加する研究チームが、
「将来、こんなものが家庭にあったら」
という未来のキッチンをイメージして作ったコンセプトモデルだ。
つまり今すぐ、
「ミートメーカーください」
と言って買えるわけではない。
残念。
でも、
ほぉ。
面白い。
こういう未来に関わっている会社なのか。
株、買ってみようかな。
株価を見る。
約4,000円。
100株なら約40万円。
高っ。
無理。
培養肉への夢に40万円は出せない。
終了。
……と思ったら、
1株から買えるらしい。
約4,000円。
それなら話は別である。
買おう。
⸻
4,000円で未来を買ってみる
この会社の株が上がるかどうかは知らない。
培養肉が本当に普及するのかも知らない。
家庭用ミートメーカーなんて、
結局できないかもしれない。
それでもいい。
2026年の私は、
テレビで400年生きる魚を見て、
448歳の自分を妄想して、
未来の食事を考えて、
培養肉を知って、
最終的に、
なぜか島津製作所の株を1株買うことにした。
我ながら、
どういう思考回路なんだ。
でも、こういうのが好きなのだ。
株で大儲けしたいというより、
4,000円だけ、未来に置いておく。
そんな感じである。
⸻
2078年の私へ
100歳の私。
培養肉、どうなりましたか。
家で肉、作ってますか。
天然牛は高級品になりましたか。
そして、
2026年に約4,000円で買った島津製作所の1株、
まだ持っていますか。
もし株主優待で培養ステーキなんか届いていたら、
ビールを開けてください。
そして若者に言ってやってほしい。
「私、この技術がまだ研究段階だった頃から株主だからね。」
「えっ、いつからですか?」
「2026年。」
「なんで買ったんですか?」
「テレビで400年生きる魚を見たから。」
意味がわからない。
でも、それでいい。
⸻
伏線回収は2078年
このブログ、
この記事だけはまだ完結しません。
伏線回収は2078年。
52年後、
「培養肉、普通に食ってます。」
と追記するのか。
それとも、
「全然流行らんかった。なんだったんだ、あの4,000円。」
と書くのか。
あるいは島津製作所の1株が、
思いもしなかったことになっているのか。
どちらに転んでも、
ちょっと楽しみである。
こういう、
アホみたいだけど夢のある妄想が、私は好きだ。
何の役にも立たない未来の話を、
「もし本当にそうなったら?」
と延々考えるのが好きなのだ。
同じような人、
どこかにいるんだろうか。
いたらたぶん、
話が長くなる。
大器晩成、らしい。
本当に大器晩成なのかは、また次回。



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