……と言っても、
投資に詳しいわけではありません。
株価を毎日チェックしているわけでもないし、
世界経済について聞かれても、
たぶん何も答えられません。
普段考えていることといえば、
スーパーで、
「卵、また高くなってない?」
とか、
「ヨーグルト、今日はこっちが安い」
とか、
だいたいそんなことです。
そして、
半額シールの貼られたお惣菜を見つけると、
ちょっとご機嫌になります。
いや、
かなりご機嫌になります。
半額。
いい響きです。
「今日はいい買い物をした」
それだけで満足して帰る48歳です。
パートに行って、
買い物して、
ご飯を作って、
疲れたらビールを飲む。
ごく普通の生活です。
そんな私ですが、
NISAだけは毎月コツコツ積み立てています。
始めた頃も、
「投資でお金持ちになるぞ!」
みたいな感じではありませんでした。
老後のお金、
少しくらい自分で用意しておいたほうがいいよね。
そのくらい。
だから普段は、
ほぼ放置です。
そして今日、
なんとなく証券口座を開いてみました。
すると、
「評価損益率」
というところに、
+51%
と書いてある。
……
51%?
何これ。
最初に思ったのは、
「一年で51%増えたってこと?」
でした。
そんなわけない。
もし毎年そんなに増えるなら、
私は今頃、
半額のお惣菜を探している場合ではない。
いや、
お金があっても半額は買うか。
それはそれ。
もう少し調べてみました。
どうやらこの51%というのは、
今まで自分が入れたお金に対して、
現在どのくらい増えているか、
という数字らしい。
なるほど。
そこで今度は、
よく見る
「年7%で運用した場合」
という言葉が気になりました。
51%なのに、
7%?
どういうこと?
調べてみると、
これも全然違う話でした。
51%は、
今まで積み立ててきた結果。
7%は、
これから長く運用するときに、
平均してこのくらいで増えたら、
と仮定して計算するときの数字。
もちろん、
毎年きれいに7%増えるわけではありません。
上がったり、
下がったり。
「おお!」
と思った次の日には、
「戻っとるやないか」
なんてこともある。
投資なので、
当然減ることもあります。
でも、
今日ひとつ分かったことがあります。
「複利」って、
思っていたよりすごい。
自分が積み立てたお金だけじゃなくて、
今まで増えた分まで、
次は一緒になって働いてくれる。
……
ちょっと待って。
私がパートで働いている間、
この子たちも働いてたの?
私は仕事に行けば、
疲れた。
帰りたい。
今日長い。
なんて思っているのに、
お金は何も言わない。
人間関係にも悩まない。
腰も痛くならない。
休憩もいらない。
なかなか優秀です。
もちろん、
ずっと働いてくれるとは限りません。
たまに盛大にサボるどころか、
「ちょっと返してもらいますね」
くらいの勢いで減ることもある。
だから、
増えている今だけ見て、
「よし、老後は安泰!」
なんて思うのは危険です。
それでも、
毎月コツコツ入れてきたものが、
少しずつ育っているのを見ると、
やっぱりちょっと嬉しい。
考えてみれば、
私は半額のお惣菜を見つけて喜んで、
数百円得した気分になって、
家に帰ってビールを飲んでいる。
その一方で、
昔からコツコツ積み立ててきたお金は、
私の知らないところで、
上がったり下がったりしながら、
それなりに働いていたらしい。
なんだか不思議です。
昔の私は、
投資なんて難しそう。
よく分からない。
そう思っていました。
今も、
そんなによく分かっていません。
今日だって、
51%と7%の違いから調べています。
複利という言葉だって、
もちろん知っていました。
知ってはいたけど、
今日やっと、
「こういうことか」
と思いました。
遅い。
でもまあ、
私の人生、
だいたいいつもこんな感じです。
48歳。
半額のお惣菜でご機嫌になって、
パートでは「早く帰りたい」と思って、
家に帰ればビールを飲む。
そんな普通の毎日の裏で、
知らない間に、
お金も少し働いていました。
人生もこんなふうに、
自分では気づかないところで、
少しずつ積み上がっていたらいいんですけどね。
それについては、
まだ結果が出ていません。
本当に大器晩成なのかは、また次回。


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