自分のブログを読み返していた。
すると以前の記事に、
「スクワット100回やったらビール券がもらえる」
みたいなことを書いていた。
もちろん冗談である。
そのときは何も考えずに書いた。
でも今日、改めて読んでいて思った。
これ、商売になるんじゃないか。
急に経営者の顔になった。
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スクワット100回でビール券
普通のジムは、
「健康のために運動しましょう」
みたいな感じだと思う。
しかし、それでは弱い。
人間、健康のためだけにスクワット100回もできるだろうか。
少なくとも私は怪しい。
でも、
あと20回やったらビールが飲める。
だったらどうだ。
80回。
81回。
82回。
ビールが近づいてくる。
97回。
98回。
99回。
100回!
ビール獲得!!
これは頑張れる。
健康よりビールのほうが強い。
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問題はビール代である
しかし、ジム側が毎回ビール券を配っていたら大変である。
みんながムキムキになればなるほど、こちらが貧乏になる。
これは困る。
そこで考えた。
スポンサーをつけよう。
近所の居酒屋にスポンサーになってもらう。
スクワット100回達成した人に、
「生ビール1杯無料!」
みたいな券を出してもらう。
居酒屋にはお客さんが来る。
ジムはビール代を払わなくていい。
客はビールを飲める。
完璧ではないか。
私は一瞬、本当に天才かもしれないと思った。
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しかし誰がスポンサーを探すのか
ここで小さな問題が発生した。
スポンサーは誰が探すのだ。
私である。
居酒屋を一軒ずつ回って、
「こんにちは。スクワット100回した人にビールをください」
とお願いするのか。
嫌だ。
私は人見知りである。
しかも、
「何人くらい来るんですか?」
と聞かれたら困る。
まだジムすらない。
会員もいない。
マシンもない。
あるのは、
スクワット100回でビールを飲みたいという強い気持ちだけである。
これでは営業にならない。
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ならば100円を返そう
スポンサー方式は少々面倒そうなので、別の方法を考えた。
月会費5,000円。
そして、
腹筋100回やったら100円バック。
これだ。
名付けて、
回収型ジム。
頑張れば頑張るほど、自分の会費を取り返せる。
腹筋100回。
100円回収。
また100回。
さらに100円回収。
月に20回頑張れば2,000円回収。
5,000円払ったのに、
3,000円まで取り返せる。
これは燃える。
「今日はジム行くの面倒だな」
ではない。
「今日行かないと100円を取り逃がす」
である。
健康では動かない人間も、
100円なら動くかもしれない。
私はたぶん動く。
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キャッチコピーまでできた
ここまで考えたら、もう止まらない。
名前は、
「回収GYM」
でいいだろう。
そして入口には大きく書く。
月会費5,000円。
取り返せるものなら、取り返してみろ。
いい。
ものすごくいい。
なんだか挑発されている。
私なら入る。
そして100円を取り返すために必死で腹筋する。
経営側としても、来なかった人からは5,000円いただく。
来た人には100円ずつ返す。
みんな運動する。
私も儲かる。
日本が健康になる。
社会貢献までしてしまった。
事業というのは、こうやって生まれるのかもしれない。
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ところで
腹筋100回で100円。
……。
誰が数えるんだ。
スタッフか?
利用者一人につきスタッフが一人ついて、
「はい、84!」
「85!」
「腰浮いてます!今のノーカウント!」
「86!」
「87!」
「あと13回!」
「100!!」
「おめでとうございます!100円です!」
とやるのか。
100円を返すために、
人を雇う。
時給は1,300円くらいだろうか。
……。
計算が合わない。
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回収GYM、閉店
まだ開店していないが、
回収GYMは閉店することになった。
短い営業だった。
店舗もない。
会員もいない。
スタッフもいない。
売上0円。
閉店まで約10分。
商売というものは難しい。
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それにしても、
最初の
「スクワット100回でビール券」
は、やっぱりちょっといいと思う。
汗だくになってスクワットを100回する。
ビール券を握りしめて居酒屋へ行く。
キンキンの生ビールを頼む。
頑張ったので唐揚げも頼む。
ポテトもいい。
スクワット100回もしたのだから、たぶん大丈夫だ。
ビールを飲む。
唐揚げを食べる。
ポテトも食べる。
うまい。
今日もいい汗をかいた。
本当に大器晩成なのかは、また次回。



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